「信じる力は無限大」 (読書感想文)
藤本小学校 六年 S・Y
タッタッタッ、ディフェンスをかわしながらゴール目指してドリブルで走り抜ける。ほほを流れる緑の風がやわらかくてきもちがいい。あと五メートル。ゴールポスト左上にねらいを定め、足に力をこめた。シュートだ。
ボールは大きな弧を描きゴールポストへ吸い込んでいった。「見たか。ジーコ。とうとうやったぞー。」ボールをもってわずか十五秒の出来事だ。ゴールを決めたいと思い続けて初めて得点をとった時の感想だ。ぼくは、サッカーの神様ジーコ選手にあこがれサッカーを始めた。初ゴールの感激は、たとえようもない。
ぼくもかけるやすぐると一緒で毎日サッカー中心の生活を送っている。監督に怒られる毎日。サッカーの本を読んでは、自分なりに研究をした。サッカーは基本が大事だという考え方やサッカーへの思いはぼくと同じだ。ぼくも、みんなの前でかっこよくシュートを決めたい。だけど、ぼく一人が目立ってもかっこいいシュートは決められない。仲間アシストが必要なのだ。
ぼくたちは練習で、セットプレーをよくする。プレー中は、ただ動くだけでなく、アイコンタクトが重要だ。相手の動きや思いをアイコンタクトで伝えなくてはならない。その間一秒くらいだ。ミッドフィルダーが相手チームをぎりぎりまで引き寄せ、その時に空いたスペースを突破口にフォワードのぼくのところにボールが届く。ぼくは、空いたスペースに走りこまなくてはならない。走りこみながら相手のディフェンスの位置やゴールキーパーの位置を頭で瞬時に把握しなくてはならない。
こんなセットプレーを一日何度も練習する。この本の主人公であるかけるは、事故でサッカーの上手な兄をなくしてしまう。だからだれよりもサッカーにかける思いが強い。
兄の分までがんばろうと努力していくかける。
どんなプレーも『必ずできる』と信じ、何度も練習して成功させていったのだ。
僕のかよっている学校の合い言葉は『やればできる。』だ。何事も一生懸命あきらめずやり通せば必ずできるんだということを学校生活の中でも実感している。ぼくは、『必ずできる』という思いに深く共感した。
この本を読み終えた後、ぼくはユニフォームに着替え、サッカーボールを持って学校の校庭まで走って練習に向かった。ゴールめがけてボールを蹴っていると、なんだか本の中にかけると一緒にプレーしているような不思議な気持ちになった。自分の中で何かが動き出していた。あきらめていてはなにも始まらない。不可能を可能にしていくんだという信念を持って、前向きにどこまでもチャレンジしていきたい。ぼくは、決してあきらめない。
「次は負けないぞ」 (生活文)
藤本小学校 6年 S・M
「集中しろー」
コーチのいつもの大きな声が聞こえた。試合は二十一対二十一。三セットまで追い込んでの大接戦だ。私の足はまるで棒のように堅くなっている。次は私のサーブだ。
胸が床にたたきつけられたように痛い。「どうしよう。ここで失敗したら。」サーブは一本限り。精神的に追い込まれている。その時、「自信を持って、思いっきりうてっ。」
コーチの叫ぶ声が聞こえた。私に見えるのは相手のコートだけ。しかし、私の技術では、ボールの着地地点をねらうなんてできない。「ピーッツ。」
主審の笛が鳴る。私の腕に自然と力がはいる。
高く上げたボールがいつもより遅く感じた。
「いけ」ボールは大きな弧を描いて相手のコート内へ飛んでいった。安心していたのもつかの間、相手から雷のようなアタックが私の目の前に落ちてきた。私は素早く反応した。体から一気に汗を絞り出すようなレシーブだった。ボールはセッターの方へ飛んだ。セッターからアタッカーへボールがまわった。アタッカーのキャプテンが高く飛ぶ。いつもより大きい声援も鳴り響いている。
「アーッツ」
ボールは場外へ吸い込まれていった。二十三体二十一。点数を気にしていたのは私だけではない。チームメイトも点数板をチラチラみている。しかし、みんなの顔はあきらめの表情はない。声援にもますます力がはいっている。
「ピーッツ」
コーチが審判にタイムの合図を出した。
「おちついていつものようにプレーしなさい。」
私たちはさっきよりもすっきりとした気分でコートに立つことができた。相手も気合いが入っていた。にらまれているような感じがした。会場は熱気ムンムンして額から汗が流れ落ちるのがわかる。今度のサーブは相手からだ。これをとらないと次はない。「
ピッー」
試合再開の合図がなると同時に速いサーブがとんできた。とんできたボールをみんながみつめる。ボールはレフトの手に当たった。高く上がったボールは、ゆっくりとコート外へおちていった。試合終了。みんな下を向いて拳に力をこめていた。私はコーチの顔を見るのがこわかった。みんなこの試合の為に、汗と涙がわからないほどがんばってきたのだから。コーチは笑顔で
「よく最後までねばった。いい試合だった。」とほめてくださった。
自分たちの試合ができたという気持ちから、「やればできるんだ」という自信がみんなの心の中に芽生えた瞬間であった。負けたけど次につなげられるこの自信。次は負けない。絶対に勝つ。
2008年1月11日 17:58:15